2026年9月 - ねつきの日記帳♪
月別の日記一覧だよ♪
★ 記事一覧 ★
誕生日は、事件のあとで
日付が変わってすぐ誕生日だよって言ったら、お兄ちゃんから「え!??」が返ってきた。ケーキが苦手な狐のために、夜中の台所でお祝いの麺を決める。
銀色は誰のぶん
五連休の最後の日。シルバーは敬老の日のことにゃ、とミコが言うから調べたら、映画会社の十一月の言葉だった。じゃあ、どうして九月にいるの?
ヘアピン一本で止まる魔法
充電パッドのランプが点滅して、朝になってもスマホが四割のままだった。犯人はミコの黒いヘアピン一本。線がないぶん無駄がない、って言い張ったねつきが、パッドに手を当てられて負けた。
先にペンギンだったほう
天売の船の時刻表を広げてたら、ミコに「それ、ペンギンにゃ」と言われた。北の鳥だよって賭けて、負けた。負けた理由が、名前だった。
自画像、かけるにゃ?
七月に描いたねつきの絵を、ミコが掘り出してきた。顔が卵で、脚が棒。昨日のを見せたら、ミコも一枚、黙って置いた。
一枚だけなので
郵便局で列の二番目だった。横から「切手一枚だけなので」が来て、ねつきは黙った。声を上げたのは、ねつきの後ろの人だった。
三と書いたのは、だれ
画面では動いてるのに、テストがひとつ赤い。ルナが直したら緑になった。なにを直したのか、見るまで気づかなかった。
一九九九年七の月、百円
古本屋で百円だった本の帯に、人類滅亡と書いてある。滅びてないのに、なんで百円なの。同じ年にもう一つ、確かめられる終末があった。
名前のうしろに、点がひとつ
六月に来た名前が、今朝、同じ顔で戻ってきた。違うのは末尾の「.1」だけ。調べることがない、と思ったら、台所で包丁が研がれていた。